偏差値25からの挑戦

2児の母で、パートで働く普通のおばちゃんが、息子の中学入学をきっかけに高校受験をサポートするため試行錯誤を繰り返すのを、リアルタイムでお届けするブログです。中学になってから発覚した息子の自閉スペクトラム症に対し、家族がどのように受け止め過ごしているかも発信していきたいと思っています。

知ってほしい!メンタルの事。

お久しぶりです。

ふくろうママです。

今回は、息子のメンタルについて知っていただきたいことがあり、ブログを書いています。息子がASD(自閉スペクトラム症)と診断されて約8か月が経ちました。

 

中1に学校に行けなくなって、がっつり不登校を経験しました。しかし、中2からはずいぶん登校できるようになっており、週4回は登校できるまでにメンタルも回復していました。

 

しかし、9月後半からまた腹痛が増え「学校が怖い」と言い始めました。今は、一時避難所のような教室に登校しており、仲のいい友人も多いので、学校に行けば楽しい様ですが、中1の時のような体調不良が増えています。学校に行けない日は、学校が終わるまでの時間ずっと調子が悪く、トイレと布団を行ったり来たり。

 

おそらく、去年の今頃息子が一番しんどかった時期なので、それがどうしても思い出されて学校に対する恐怖心が再燃したのではないかと思います。

 

以前のブログで詳しく書くことはありませんでしたが、当時息子は同級生に嫌がらせをされていました。息子は、嫌なことは嫌だと伝えたり、息子なりに考えつく方法でその子たちにやめてくれるよう訴えましたが、相手は嫌がらせをしているつもりもましてやいじめているつもりも意識もありません。先生にうまい具合に伝えてもらってやっと息子が嫌がっていることに気付いたようでした。

 

当時は、しつこく嫌がらせをされることも多く、いったんやんだと思ってもまた始まったり、今度は違う子がやってきたりと息子にとって本当にキツイ時期でした。

 

ネットで知った情報によると、発達障害の人たちは嫌なことを何度も反すうしてしまい、嫌な思い出が記憶されやすいそうです。そしてそれは、その時の感情をも何度も再現して思い出してしまうそうです。

 

ですから、いくら私が「嫌なことばかり考えないで」と言ってもそれは無理な注文のようなのです。では、どうすればいいのか。

どんなに些細なことでもいいから楽しかったことやうれしかった事を思い出すようにする。そして、嫌な思い出と良い思い出のバランスを少しずつ取っていく事が改善につながるそうです。それは、長い道のりになるかもしれません。でも、家族みんな一緒に息子にいい思い出ができるようサポートして、一緒に楽しんでいこうと思っています。

学校の担任の先生も、新しい楽しい思い出を一緒に作っていこうといってくださっており、うれしくて心強くて泣きそうでした。

 

不幸中の幸いとしては、息子の周りには息子の味方がいっぱいという事です。

 

そうはいっても、嫌な思い出は強烈です。なかなか薄れてはくれません。

1年たった今でも息子を苦しめています。

 

人が嫌がることをするという事は人の人生の一部を奪う事になります。私の息子は、嫌がらせをされたことにより、学校へ行けなくなり、楽しい学校生活を送る権利と学ぶ権利を奪われています。

 

過ぎたことを、色々言う事は建設的ではありませんので、現在の状況は状況として受け入れ未来に向けて家族で取り組んでいるところですが、これから先、息子のようにメンタルが落ち込み、学校がある時間帯に多大なるストレスで寝込んでしまう人が減るように願っています。ですから、皆さん、知ってください。

 

あいつにはこういう事を言っても大丈夫だろう。だって、にこにこしているじゃないか。あいつは冗談だってちゃんとわかってくれるから、嫌がってるのも嫌がってるふりだろう。俺は、あいつの事嫌いじゃないし、むしろ、好きだし。ただ一緒にじゃれ合っているだけ。だから、何も悪いことじゃない。

 

もし、そう思っている人がいたら、息子のことを思い出してください。

息子が当時言っていました。自分がきつく言ったら相手が傷つくかもしれない。だから、にこにこするしかない。何度嫌だといっても、全然いう事を聞いてくれない。だから、あきらめるしかない。色々、思いつく限り訴えたけど、すべて無駄だった。何の意味もなかった。ああ、学校に行ったら、また嫌なこと言われるんだろうな。嫌だな。いやだいやだいやだ。学校が怖い。

 

何気ない一言、何気ないじゃれ合い。自分はそう思っていても、相手は違うかもしれません。今問題になっている誹謗中傷だけではありません。あなたが人に投げかける一言は、一瞬で消えてしまうわけではありません。今現在、私の息子は1年前の出来事に今でもさいなまれています。

どうか、言葉の刃を人に向けないよう心にとめていただけたらと思います。

 

息子と、私たち家族は前を向いて進んでいきますが、今ちょっとしんどいです。息子のつらそうな様子を見ると胸が締め付けられます。学校を意識しないですむときは、息子の調子はいいので、調子のいい時に会う人は息子の体調不良は嘘みたいに感じると思います。でも、現実に起こっていることです。

 

どうかどうか。

一緒に優しい言葉であふれる世の中にしていきましょう。

言葉は刃にもなりますが、何気ない一言で救われるようなそんな力も持っています。

人は千差万別。いろんな人がいます。自分が理解できないからと言って否定するのではなく、自分が知らないことを教えてくれて面白い!って受け入れていけたら、もっともっと豊かな人生になると思います。理解できなくても理解したいと思える人になりたい。できる限り相手に寄り添っていきたい。そう思ってくれる人が増えたなら、もっともっと素敵な社会になっていくのではないかと思います。

 

今回は、思いのたけを書いたので、お見苦しいところもあったかと思いますが、どうか少しだけでも気持ちに寄り添っていただけると幸いです。

 

それでは、またのブログでお会いしましょう。

ふくろうママでした。